商品サイズ
送料2000円柄長×鞘長 |
・27㎝ × 73.5㎝ |
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縁頭 幅 ・鯉口 ・鐺 |
・39mm(高さ18.4㎜) × 36㎜(高さ14.4) ・43㎜(高さ7.7㎜) ・39.5㎜ 長さ45㎜ |
鍔 拵え重さ |
・縦79㎜ 横76.5㎜ 厚さ7.9㎜ 重さ240g ・在銘 唐津住 刀作人 河内守本行 ・770g (つなぎ含む) |
つなぎ | ・ 刃長69.7㎝(2尺3寸) 反り1分(3㎜) 重ね7㎜ 元幅32.6㎜ ・木鎺 元幅34.5㎜ 元重12.3㎜ ・木茎 長さ16㎝ 元重6.6㎜ 元幅26.6㎜ 茎尻重 3.5㎜ 幅12㎜ |
コメント
時代本歌の薬丸自顕流拵えが入荷しました。
歴史資料としても、大変貴重です。
縁・頭・鯉口・鐺金具は一作で、鞘も幕末の生出しです。
言わずと知れた、幕末討幕派の雄、薩摩藩島津斉興、斉彬のお留流である東郷重位創始の示現流、
更に実行部隊の下級藩士が多く学んだ、薬丸兼陳創始の薬丸家伝野太刀自顕流(薬丸自顕流)の拵えです。
実行部隊は、刀の消耗が激しく拵えまで残っていることは稀です。
柄は劣化が激しく、昭和に工作直してあります。もともとは鮫もなく、目貫も無かったそうです。
鞘には返り角もなく、薬丸拵えの特徴を残しています。
まずは、刀を抜かず鞘ごと腰から抜いて戦う、そのための返り角無しと、大きく重い鐺が特徴です。
鍔の2穴も薩摩拵えの特徴で、こよりで栗型と結束し平時はできうる限り抜刀しないとさだめており、もし抜刀した場合は、相手を必ず倒すと言われていたそうです。
中のつなぎ木刀身は反りが3㎜(1分)とほぼ直刀で、最短最速、受け技なしの自顕流にふさわしい刀身が収められていたはずです。
前オーナーのはなしでは、鍔と同じく松葉本行が収まっていたそうです。
薬丸自顕流を納めた門人には、井伊直弼を斬った、有村次左衛門。
生麦事件の奈良原喜左衛門。
人斬り半次郎で名を馳せた桐野利秋と、幕末の血気盛んな薩摩隼人達で、そうそうたる顔ぶれです。
また、その一方で薬丸自顕流は薩摩の郷中教育に取り入れられており、下級武士出身でありながら、後の大元帥、西郷従道や東郷平八郎も門下におり、彼らの精神力の根底には薬丸自顕流がありました。
薬丸自顕流を稽古されている方は勿論、薩摩出身の方、幕末ロマン派の方など如何でしょうか。
柄を薬丸自顕流仕様に直す事も可能です。
お問い合わせお待ちしております。
※参考資料
薩摩藩士末裔 調所一郎 薩摩拵え