言わずと知れた、我師匠の名店です。
令和4年刀剣はたや居合道事業部を引き継いで、独立開業させて頂きました。
日本刀剣販売処
現代 新潟県 昭和14年
| 刃長 | 75.8㎝ (2尺5寸) | 反り | 1.8 |
|---|---|---|---|
| 穴 | 1 | 刃文 | 直刃調 大のたれ |
| 元幅 | 33.2㎜ | 元重 | 7.5mm |
| 物打幅 | 29.0mm | 物打重 | 6.2mm |
| 横手幅 | 22mm | 横手重 | 5.2mm |
| 裸身 | 947g | 鞘払い | 1183ｇ |
備考：新工作未使用 打ち刀拵え付属
・柄長 8寸8分 26.7㎝
・縁頭 現代金具 天狗、カラス天狗 縁40㎜ 頭35㎜
・目貫 現代鶴図
・鍔 現代菊花透かし図 縦80㎜ 横80㎜ 重さ73ｇ
【販売済】【堅物試斬良】 刀 銘 越後国住今井貞六作 昭和己卯年八月吉日（昭和14年） 【75.8㎝ 2尺5寸・1183g・樋無 試斬用】 YKB-08 本体0円
販売価格
0円（税込）
在庫
在庫切れ
| 状態評価 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 重心 1.5 |
先（切先） | やや先 | 中間 | やや手前 | 手前（鍔） |
| 斬り 2 |
竹斬り | 藁竹両様 | 藁斬り | 藁良斬り | 藁特良斬り |
| 刃音 1 |
樋なし | 音弱い | 音並 | 音良い | 音特良い |
| 鑑賞 4 |
要鑑賞研ぎ | ヒケ、鍛傷、 うす錆有 | ヒケ、鍛傷、 うす錆少有 | 手入れ不足による油シミ有 | 研ぎ上げ済 |
| 柄 5 |
要工作修理 | 巻きほつれ有 | 使用可能 | 使用感有 | 新工作済 |
| 鞘 5 |
要工作修理 | ひび割れ少 | 塗り少傷 小へこみ有 |
鯉口内傷有 | 新工作済 |
■コメント
今井貞六刀匠は本名今井弥一氏．新潟県北蒲原郡において鍛刀しました。
人間国宝天田昭次刀匠や兄の貞吉刀匠に学び、国工院会員名誉宗匠。新作日本刀展第三回銀杯、第四回金杯、第五回新作日本刀展特賞を受賞した名工として知られています。
また、戦中は陸軍受命刀匠として腕をふるい、同郷の連合艦隊司令長官 山本五十六海軍大将 の差料や、関係者、後輩将校や政治家に記念品として差し上げる刀や短刀を製作していた刀匠としても有名です。
戦後は山本長官の人脈を活かし新潟を代表する実業家としても大成しております。
本刀を見ていきます。
姿は元幅先幅やや差が付いて、腰反り気味に物打ちは伏せごころ、品良く中切先に結んでいます。
重ねは全体的に厚めです。
昭和のお刀らしく、実戦での耐久性重視の体配です。
刃紋は、匂い出来の直刃調大のたれです。焼き幅が横手三ツ頭に向かって広くなり、切先はほぼ一枚に近い焼きになっております。
これもまた実戦で一番酷使摩耗する切先周りの耐久性を上げる工夫と思われます。
現状、お手入れ不足による油シミ（塗布した油が蒸発した跡）が表裏に見られますが、気になる方は別途10万円で研ぎ直し致します。
下取りで入ってきたお刀ですが、現代金具の打ち刀拵えが新規未使用で付属しております。
昭和14年製となれば、大東亜戦争に向かい日本は風雲急を告げる情勢になってきています。
この時期に2尺5寸の長寸刀を作刀依頼した発注主は、幕末に情勢がきな臭くなってきて、長く豪壮なお刀が作成され始めた時と同じように感じていたのかもしれません。
また、戦争が始まると今井貞六は陸軍受命刀匠となり、軍刀定寸の2尺から2尺2寸辺りの刀作成が多くなります。
定寸の軍刀仕様の貞六刀は見かけることはありますが、2尺5寸長寸のお刀は見た事がありません。
レア度は高いと思います。
武道的に見ていきます。
現状軽い鍔と相まって先重心の刀が良く走る仕様になっています。
竹巻込みの藁や竹などの試斬稽古にも耐えうる刃肉と体配です。
鍔を120g位の板鍔に交換すれば、重心評価2.5位になり刀はよりコントロールし易くなるでしょう。無償交換鍔もございますのでお気軽にご相談下さい。
ご連絡お待ちしております。
※スペックについては手計の為、多少の誤差があります。物打は切先から約20cmで計測しています。重ね（厚さ）は鎬の厚さです。
※元幅はハバキのすぐ上を計測、物打は切先から約20cmで計測しています。斬りについては体配についての評価です。刀の状態によっては試斬研ぎを必要とする場合があります。（別途相談）
※状態評価については店主の主観です。状態を保証するものではありません。
※鍔の変更による重心移動、樋の深彫による音の改善、重量軽減、柄の変更、鞘塗、鑑賞研ぎ、居合研ぎ、試斬抜刀研ぎ等、各種ご相談に応じます。お気軽にお問い合わせください。
